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スタッフブログ(院内日記) |
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院内で起こったおもしろい出来事、スタッフのひとこと、
院長より皆様にお伝えしたいことを、日々更新いたします。
当院の雰囲気や、皆様の飼っていらっしゃる動物について、
知っていただくきっかけになればと思っております。
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目次 |
更新日 |
更新者 |
動物種類 |
腎不全とは(3) |
6/7 |
獣医師 泥谷 |
犬・猫について |
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腎不全について(3)
こんにちは、獣医師の泥谷です。慢性腎不全とその治療その3となります。
第三回の今回は腎不全の治療についてです。
腎不全の治療で重要なことは、手遅れとさせないということです。
つまり早期発見が大切となります。
多飲多尿の時期に腎不全をみつけてあげられれば適切な食事管理や治療によって
寿命をかなり伸ばしてあげることができます。
この場合、血液検査だけでなく、尿検査も行うことで
腎不全初期であるかどうか調べます。
また、BUNが上がってきていたとしても早い時期であればあるほど
治療の効果を期待できます。
なお人間の場合は腎不全の治療として人工透析を行いますが、動物の場合は
手間やコストの面で現実的ではありません。
そこで動物の治療としては食事療法や点滴を行います。
食事治療の内容としては腎臓に負担をかけるタンパク質や、ナトリウムを控えめにした食事
に切り替えることです。
またごはんを食べたり水を飲んだりするだけでは脱水してしまう状態だとさらに腎不全が
悪化するため、点滴をすることで水分を補う必要があります。
この脱水が軽い場合は皮下輸液するだけで対応できますが、重度の場合は
静脈から輸液を行います。
もっと状態が悪い場合は、お腹に液体を貯めてお腹の膜を介して老廃物を体から
取り除く、腹膜透析も必要になってくる場合があります。
慢性腎不全は完治させることはできませんが、少しでも進行を遅らせて、
よい状態を保てるようにしてあげることが大事です。
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さくらい動物病院 佐賀県唐津市 犬 猫 エキゾチックアニマル 診療 病気 ALL RIGHTS RESERVED.
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