|
|
スタッフブログ(院内日記) |
トップページ > スタッフブログ(院内日記)
院内で起こったおもしろい出来事、スタッフのひとこと、
院長より皆様にお伝えしたいことを、日々更新いたします。
当院の雰囲気や、皆様の飼っていらっしゃる動物について、
知っていただくきっかけになればと思っております。
|
目次 |
更新日 |
更新者 |
動物種類 |
腎不全とは(1) |
3/13 |
獣医師 泥谷 |
犬・猫について |
|
腎不全について(1)
こんにちは、獣医師の泥谷です。これから数回にわたって動物の慢性腎不全とその治療
についてお話します。
第一回の今回は腎不全を語る上での基礎となる、腎臓の機能についてです。
腎臓には「ろ過」と「再吸収」という2つの重要な機能があります。
まず濾過についてですが、腎臓に流れ込んだ血液は水分と老廃物がろ過されます。
このろ過に用いられるフィルター、つまり糸球体の機能が低下していると
老廃物であるBUN(血液中のアンモニア)がろ過されず体に貯まり、気持ちが悪くなったり、
場合によってはけいれんしたりなど様々な障害を引き起こします。
腎臓の血流量は心臓で一分あたりに送り出される血液量の約1/4で、
そのうちの20%がろ過されます。
計算すると一日では体内全水分のおよそ4倍がろ過されることになり、
このまま排泄されると体は数時間でひからびてしまうことになりますが、実際はろ過された
液体の99%以上が再吸収されます。
次に、その再吸収についてですが、腎臓でろ過されたろ過液には不要な物質以外に、
水分や栄養素など体に必要な物質も含まれています。
ろか液は必要な物質は腎臓でもう一度血液に再吸収され、不要な物質が尿として排泄されます。
この過程でろか液の99%は再吸収され、膀胱に流れ込むのはろか液の1%ほどになるのです。
腎臓の機能が低下していると水分がうまく体に再吸収されず、脱水しやすくなったり
尿の量が多くなったりします。
また、体に必要な栄養素が再吸収されないと体がやせてきます。
(次に続く...)
|
|
さくらい動物病院 佐賀県唐津市 犬 猫 エキゾチックアニマル 診療 病気 ALL RIGHTS RESERVED.
|
|