|
|
スタッフブログ(院内日記) |
トップページ > スタッフブログ(院内日記)
院内で起こったおもしろい出来事、スタッフのひとこと、
院長より皆様にお伝えしたいことを、日々更新いたします。
当院の雰囲気や、皆様の飼っていらっしゃる動物について、
知っていただくきっかけになればと思っております。
|
目次 |
更新日 |
更新者 |
動物種類 |
博士号論文の内容 |
11/22 |
院長 |
博士号論文の内容 |
|
博士号所得の論文「Bowman-Birk protease inhibitor による
コネキシン43遺伝子の機能回復を介した抗がん作用のメカニズムに関する研究」
より報告します。
詳しい内容に関しては論文を見ていただくとして、
まずBowman-Birk protease inhibitor(以下BBI)とは、
米、トウモロコシ、豆類、特に大豆に多く含まれるプロテアーゼインヒビターと
呼ばれるものの一種でそのプロテアーゼインヒビターは近年、抗がん作用について
研究されています。
そもそもBBIは、疫学調査でがんの発生率や死亡率に大きな地域差があり、
たとえば、アジア地区で生活する人の乳がん、大腸がん、前立腺がんなどの発生率が、
欧米で生活する人よりも明らかに少ないこと、
それに、欧米に移住したアジア人の子孫のがん発生率は欧米人と
変わらなくなることから、なにかこの地区の食生活に関係があるのでは?
という推測から発見された物質です。
詳しいメカニズム等は省きますが、
今回卵巣肉腫という肝臓への激しい転移が特徴の特に悪性度合いの高いがんのマウスに
このBBIを食べさせることで、明らかな腫瘍の発育阻止と転移の予防効果が見られました。
このBBIそのものは、今のところ高価な試薬としてしか販売されていないため
入手は困難ですが、豆腐やおからには、多量に含まれているため、代用が可能です。
豆腐で換算すると、
成人男性(60kg)では1日にだいたい1丁分となるので、
小型犬や猫では1/10〜1/6丁くらい、中型犬で1/6〜1/3丁、大型犬では1/2丁
くらいでしょうか?
もちろん、げっ歯類や鳥類にも使えます。
どんながんにも効果があるというわけではありませんが、副作用もないですし、
(アレルギーは別として、あるとしたら大量に食べたときの、食物繊維による下痢くらいでしょう。)
がんの予防や治療の補助として、検討してはいかがですか?
なにか疑問等があれば、ご来院時に直接お尋ねください。
なおお電話等での問い合わせは、診療に支障をきたすためご遠慮ください。
|
|
さくらい動物病院 佐賀県唐津市 犬 猫 エキゾチックアニマル 診療 病気 ALL RIGHTS RESERVED.
|
|